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広角レンズを使用して風景と一緒に星を撮影する時のコツ☆彡
さて、「カメラの使い方/選び方ガイド」ですが、第一回のお題目はこちら!
「広角レンズを使用して風景と一緒に星を撮影する時のコツ」について!
第一回目として極めてマニアックな話題ですが・・・これは結構問い合わせの多い話題でありまして。
普通の撮影は取り敢えずカメラを買ってシャッターを押せばできる!という事もできるわけですが、星や花火は押すだけじゃぁ画面も真っ黒なんにも写ってないなんて結果になったりします。そこで今回は星の撮影の仕方をご紹介します。
まず揃えるべき道具から。
1、カメラ→マニュアルモードと長時間露光(B、バルブモード)ができるもの(欲をいえばケーブルレリーズ、リモコンが使えるもの)。巷で一眼レフとかミラーレス一眼と呼ばれるレンズ交換式のものはたいていOKです。一眼以外でも高級コンパクト等でいくつか撮影できるものはありますが個別に解説すると時間が足らないのでここでは割愛します。一応ヒントを述べるならばMモードと長時間露光が使えれば一眼同様撮ることはできるということです。
2、三脚→3WAY雲台か自由雲台の物なら何でもOK(雲台が金属なら言うことなし)。よく三脚は巨大で重いものが良いという話がありますが広角で撮影する分にはそこまで重いものでなくとも大丈夫です。たしかに望遠で長時間露光をするにはかなり重くて良い三脚があったほうが成功率が上がりますが。
3、長時間のシャッター速度を測るストップウォッチ(携帯やスマホのストップウォッチ機能でOK)
これだけあれば取り敢えず撮影することはできます。ケーブルレリーズ(ケーブル付きリモコン)があったほうがだいぶ楽になるのでこれが使えるなら用意しておいた方が良いでしょう。
◆具体的な方法◆
当然ですがまず星が見える場所に行きます。夜はだいたい日が落ちた直後よりも真夜中近くの方が良く見えることが多く、ちなみに日の出の2時間前にはもう空が明るくなり始め、さらに気温の上昇と共に空気の澄み具合も悪くなる場合が多いのでそれより前がベストです。なので大抵は夜10時位から夜中2時位が条件が良い事が多いです。
カメラを「Mモード」にします。フルマニュアルモードですね。これによってカメラのISO感度とシャッター速度と絞りを自分で設定することができます。そしてカメラを三脚にセットして、夜空を見上げて星が多く見える方角か、もし天の河が見えるならば天の河が見える方角等にアタリをつけ、その後だいたいこっちかな?という方角にレンズを向けて三脚を立てます。この際三脚の足は液晶モニターを確認できる範囲で出来るだけ「低く」することをお勧めします。なぜなら三脚は脚を伸ばせば伸ばすほどバランスが悪くなり風やその他の要因で揺れる可能性が高くなるからです。理想は自分が座ってギリギリ液晶が見える程度の高さです。ちなみにレンズは出来るだけ広角のものを選んでおくほうがブレやすさや星が流れてしまう現象が出にくくなるので撮影が楽になります。
方向とレンズのアタリをつけたら次にすることは試し撮りです。これは目の前の風景が写る範囲とその場所がどの位の明るさなのかを知って微調整する為の撮影です。設定は今の一眼であれば、ピント位置はマニュアルで無限遠∞に合わせて、ISO感度12800、シャッター速度10秒、絞り値はF4、位が良いでしょう。それで明るく写りすぎたらシャッター速度を5秒にしてみてもう一度撮影、暗ければ20秒にしてもう一度撮影です。それである程度適正な明るさを探します。この際に画面に写る風景の角度や構図を整えます。ついでに無限遠でピントが甘いようならばほんの、ほんのちょっと前後にピントを動かして微調整をします。この微調整がレンズによって違うので面倒ですが頑張って遠景と星にピントが合う位置を探してください。昼間のうちに遠い景色にピントを合わせた場合のピント位置を確認しておくとマニュアルでピントを合わせるのが楽です。しかし最近は電子ピントリングのレンズが増えているので、その場合距離計画面に出れば容易にピントが合わせられますが、でない場合は無限遠方向にぐるぐる回すしかないのでなかなか加減が難しいと思われます。広角レンズで星を撮る場合は水平をきちんとだせるように微調整をしたほうが写真のバランスが良くなる事が多いはずです。試し撮りの際に星の位置、明るさ、星の下の風景のバランスを自分なりに調整してみてください。
構図と明るさが確定したら次は本番の撮影です。さて、先ほどの試し撮りでシャッター速度が10秒で明るさが適正だと判断した場合、本番での設定は一応ISO1600、シャッター速度80秒、絞りF4、位となります。ほとんどのカメラではMモードだと30秒までしか露光できないのでここでB、バルブモードに設定する事になります。バルブモードはシャッターを押している間ずっとシャッターが開きっぱなしになるモードですが、ずっと指で押してるとカメラもぶれるし疲れます。そこで出てくるのがケーブルレリーズ、リモコンです。これはシャッターを押しながらボタンをスライドするとシャッターをずっと押しっぱなしにしてくれるという便利な機能が大抵ついているので80秒ずっと押していなくとも良く、指とカメラが離れた場所にあるのでシャッターを押したことに寄るブレもなくなるという優れものです。リモコンは基本的にケーブル付きのが良いと思います。ケーブル無しのリモコンだと、標高や寒さで動かなく事が有るようです。(私は山の稜線上で3回経験したので、ケーブル付きに買い替えました。)
さて、ここまでの手順を踏めば一応綺麗な星の写真が撮れているはずですが、ここで一つの問題が。露光時間(シャッター速度)の長さによっては星が思ったよりも流れてしまって見づらい写真になってしまうということもありえます。カメラを向けている方向がほぼ北などであれば真ん中は星があまり動いていない状態で周りが多少流れているといったような割と自然な写真になったりしますが、そうでない場合は星の流れてしまっている長さに合わせてやむなくISO感度を一段か二段上げることを検討します。今のカメラはISO3200や6400で撮影してもそれなりに見れる結果になるので星の見栄えと感度を上げることによる画質の劣化を天秤にかけるのです。
そうして撮影した結果このような写真を撮ることができます。
この写真では月が明るいのでISO1600でも20秒で撮影することが出来ました。
この方向での撮影は60秒位ならば星があまり流れている様に見えなかったので、ISO3200、60秒を目安に撮影しました。ちなみに一番上に上げている天の河の写真は30秒でようやく流れが目立たなくなったので、ISO6400まで上げています。カメラの性能によってはISO3200、60秒あたりで妥協する必要もあるかもしれません。さすがに6400まで上げるとノイズが結構出てきますが、最近はカメラのノイズ処理もよくなっていますし、フォトショップ等を使うことでさらにノイズを少なく処理することもできます。ノイズ除去の細かいテクニックついては後日記載していこうと思います。
広角レンズを使用した星の撮影のコツ」については以上ですが、星の写真には良く、星がぐるぐる回っている写真があるのを目にしたことはありませんか?あれはフィルムカメラで超、長時間露光をするかデジタルでコンポジット合成という技を使うかどちらかで撮影されています。このあたりはまた後日解説していこうと思います。
「広角レンズを使用して風景と一緒に星を撮影する時のコツ」について!
第一回目として極めてマニアックな話題ですが・・・これは結構問い合わせの多い話題でありまして。
普通の撮影は取り敢えずカメラを買ってシャッターを押せばできる!という事もできるわけですが、星や花火は押すだけじゃぁ画面も真っ黒なんにも写ってないなんて結果になったりします。そこで今回は星の撮影の仕方をご紹介します。
まず揃えるべき道具から。
1、カメラ→マニュアルモードと長時間露光(B、バルブモード)ができるもの(欲をいえばケーブルレリーズ、リモコンが使えるもの)。巷で一眼レフとかミラーレス一眼と呼ばれるレンズ交換式のものはたいていOKです。一眼以外でも高級コンパクト等でいくつか撮影できるものはありますが個別に解説すると時間が足らないのでここでは割愛します。一応ヒントを述べるならばMモードと長時間露光が使えれば一眼同様撮ることはできるということです。
2、三脚→3WAY雲台か自由雲台の物なら何でもOK(雲台が金属なら言うことなし)。よく三脚は巨大で重いものが良いという話がありますが広角で撮影する分にはそこまで重いものでなくとも大丈夫です。たしかに望遠で長時間露光をするにはかなり重くて良い三脚があったほうが成功率が上がりますが。
3、長時間のシャッター速度を測るストップウォッチ(携帯やスマホのストップウォッチ機能でOK)
これだけあれば取り敢えず撮影することはできます。ケーブルレリーズ(ケーブル付きリモコン)があったほうがだいぶ楽になるのでこれが使えるなら用意しておいた方が良いでしょう。
◆具体的な方法◆
当然ですがまず星が見える場所に行きます。夜はだいたい日が落ちた直後よりも真夜中近くの方が良く見えることが多く、ちなみに日の出の2時間前にはもう空が明るくなり始め、さらに気温の上昇と共に空気の澄み具合も悪くなる場合が多いのでそれより前がベストです。なので大抵は夜10時位から夜中2時位が条件が良い事が多いです。
カメラを「Mモード」にします。フルマニュアルモードですね。これによってカメラのISO感度とシャッター速度と絞りを自分で設定することができます。そしてカメラを三脚にセットして、夜空を見上げて星が多く見える方角か、もし天の河が見えるならば天の河が見える方角等にアタリをつけ、その後だいたいこっちかな?という方角にレンズを向けて三脚を立てます。この際三脚の足は液晶モニターを確認できる範囲で出来るだけ「低く」することをお勧めします。なぜなら三脚は脚を伸ばせば伸ばすほどバランスが悪くなり風やその他の要因で揺れる可能性が高くなるからです。理想は自分が座ってギリギリ液晶が見える程度の高さです。ちなみにレンズは出来るだけ広角のものを選んでおくほうがブレやすさや星が流れてしまう現象が出にくくなるので撮影が楽になります。
方向とレンズのアタリをつけたら次にすることは試し撮りです。これは目の前の風景が写る範囲とその場所がどの位の明るさなのかを知って微調整する為の撮影です。設定は今の一眼であれば、ピント位置はマニュアルで無限遠∞に合わせて、ISO感度12800、シャッター速度10秒、絞り値はF4、位が良いでしょう。それで明るく写りすぎたらシャッター速度を5秒にしてみてもう一度撮影、暗ければ20秒にしてもう一度撮影です。それである程度適正な明るさを探します。この際に画面に写る風景の角度や構図を整えます。ついでに無限遠でピントが甘いようならばほんの、ほんのちょっと前後にピントを動かして微調整をします。この微調整がレンズによって違うので面倒ですが頑張って遠景と星にピントが合う位置を探してください。昼間のうちに遠い景色にピントを合わせた場合のピント位置を確認しておくとマニュアルでピントを合わせるのが楽です。しかし最近は電子ピントリングのレンズが増えているので、その場合距離計画面に出れば容易にピントが合わせられますが、でない場合は無限遠方向にぐるぐる回すしかないのでなかなか加減が難しいと思われます。広角レンズで星を撮る場合は水平をきちんとだせるように微調整をしたほうが写真のバランスが良くなる事が多いはずです。試し撮りの際に星の位置、明るさ、星の下の風景のバランスを自分なりに調整してみてください。
構図と明るさが確定したら次は本番の撮影です。さて、先ほどの試し撮りでシャッター速度が10秒で明るさが適正だと判断した場合、本番での設定は一応ISO1600、シャッター速度80秒、絞りF4、位となります。ほとんどのカメラではMモードだと30秒までしか露光できないのでここでB、バルブモードに設定する事になります。バルブモードはシャッターを押している間ずっとシャッターが開きっぱなしになるモードですが、ずっと指で押してるとカメラもぶれるし疲れます。そこで出てくるのがケーブルレリーズ、リモコンです。これはシャッターを押しながらボタンをスライドするとシャッターをずっと押しっぱなしにしてくれるという便利な機能が大抵ついているので80秒ずっと押していなくとも良く、指とカメラが離れた場所にあるのでシャッターを押したことに寄るブレもなくなるという優れものです。リモコンは基本的にケーブル付きのが良いと思います。ケーブル無しのリモコンだと、標高や寒さで動かなく事が有るようです。(私は山の稜線上で3回経験したので、ケーブル付きに買い替えました。)
さて、ここまでの手順を踏めば一応綺麗な星の写真が撮れているはずですが、ここで一つの問題が。露光時間(シャッター速度)の長さによっては星が思ったよりも流れてしまって見づらい写真になってしまうということもありえます。カメラを向けている方向がほぼ北などであれば真ん中は星があまり動いていない状態で周りが多少流れているといったような割と自然な写真になったりしますが、そうでない場合は星の流れてしまっている長さに合わせてやむなくISO感度を一段か二段上げることを検討します。今のカメラはISO3200や6400で撮影してもそれなりに見れる結果になるので星の見栄えと感度を上げることによる画質の劣化を天秤にかけるのです。
そうして撮影した結果このような写真を撮ることができます。
広角レンズを使用した星の撮影のコツ」については以上ですが、星の写真には良く、星がぐるぐる回っている写真があるのを目にしたことはありませんか?あれはフィルムカメラで超、長時間露光をするかデジタルでコンポジット合成という技を使うかどちらかで撮影されています。このあたりはまた後日解説していこうと思います。
by airplace
| 2013-06-07 02:21
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